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入居に必要な書類|老人ホーム・介護施設で求められる書類を4系統で整理

作成日
2026年6月21日
最終更新日
2026年7月8日

老人ホーム・介護施設の入居に必要な書類を、施設が用意するもの・役所で取るもの・医療機関で取るもの・保証人関連の4系統に整理。介護保険被保険者証や診療情報提供書の取り方と、施設探しで確認したい注意点をやさしく解説します。

01入居に必要な書類は「4つの系統」で考える

入居の書類は数が多く見えますが、「どこで手に入るか」で分けると整理しやすくなります。大きく次の4系統です。

  1. 施設が用意するもの — 重要事項説明書、契約書、入居(入所)申込書など。施設から渡されます。
  2. 役所(市区町村)で取るもの — 介護保険被保険者証、住民票、戸籍謄本、印鑑証明、所得・課税証明、負担限度額認定証など。
  3. 医療機関で取るもの — 健康診断書、診療情報提供書(医師の紹介状)など。
  4. 保証人・身元引受人に関するもの — 身元引受人の同意書や、収入・資産を示す書類など。

大切なのは、必要な書類の具体的なリストは施設ごとに異なるということです。様式が施設指定だったり、戸籍謄本ではなく抄本で足りたりと、細かい違いがあります。最初に入居を希望する施設へ「提出書類の一覧をください」と伝え、リストをもらうのが遠回りに見えて一番早い進め方です。本記事は「どんな書類があり、どこで何を確認するか」の地図としてご活用ください。書類をそろえる前後の全体像は入居までの流れと手続きもあわせて確認すると準備がしやすくなります。

入居に必要な書類を、施設が用意するもの(重要事項説明書・契約書・申込書)、役所で取るもの(介護保険被保険者証・住民票・課税証明など)、医療機関で取るもの(健康診断書・診療情報提供書)、保証人・身元引受人に関する書類の4系統に整理し、最初に施設から提出書類一覧をもらうのが近道であることを示した図

02役所で取る書類:被保険者証や住民票の取り方と注意点

市区町村の窓口で取る書類は、施設によって求められる組み合わせが変わります。代表的なものを挙げます。

  • 介護保険被保険者証 — 65歳以上の方(第1号被保険者)には申請不要で交付されます。たとえば神戸市の案内では「65歳の誕生月の前月中に郵送」とされていますが、交付の時期や案内の表現はお住まいの市区町村によって異なります。40〜64歳の方(第2号被保険者)は、要介護認定の申請や交付申請をした場合に交付されます。
  • 住民票・戸籍謄本(または抄本)・印鑑証明 — 本人確認や契約のために求められることがあります。
  • 所得証明書・課税(非課税)証明書 — 費用負担や減免の判断材料として求められる場合があります。

どの書類が、誰の名義で、何通必要かは施設・契約形態によって違います。「戸籍謄本と抄本のどちらか」「印鑑証明や所得証明が要るか」は、必ず施設に確認してください。役所での発行には手数料や日数がかかることもあるため、リストをもらってからまとめて取りに行くと二度手間を防げます。被保険者証が手元に見当たらないときは、介護保険の申請窓口を確認し、お住まいの市区町村の介護保険窓口へ早めに相談しましょう。

03医療機関で取る書類:健康診断書と診療情報提供書

施設は入居者の健康状態や必要なケアを把握するため、医療機関が作成する書類を求めることがよくあります。

  • 健康診断書 — 感染症の有無や全身状態を確認するための書類です。様式が施設指定の場合が多く、費用・有効期限・作成にかかる日数は医療機関や施設によって異なります。これらの相場を本記事で断定はできませんので、必ず施設指定の様式があるか確認し、かかりつけ医や受診先に費用と日数を尋ねてください。
  • 診療情報提供書(医師の紹介状) — かかりつけ医がこれまでの診療内容を次の医療機関や施設へ引き継ぐための書類です。診療報酬上は「診療情報提供料(I)」として位置づけられ、紹介先ごとに患者1人につき原則月1回まで算定されます。実際の自己負担額は保険の負担割合(1割〜3割など)や算定の状況によって変わります。具体的な費用は、依頼する医療機関の窓口でご確認ください。

医師に依頼してから書類が完成するまでには日数がかかることがあります。入居希望日が決まっているなら、早めにかかりつけ医へ「施設入居のため書類が必要」と伝えておくと安心です。あわせて、服薬中の薬やお薬手帳の情報も施設へ共有できるよう準備しておくと、入居後のケアがスムーズになります。

04施設が用意する書類:重要事項説明書・契約書・申込書の見方

施設側から渡される書類は、入居の条件やお金に直結する大切なものです。サインする前に、内容を落ち着いて確認しましょう。

  • 重要事項説明書 — サービス内容、職員体制、料金、退去の条件などが書かれています。費用や条件で分からない点は遠慮なく質問してください。
  • 契約書 — 契約期間や解約・退去のルールを確認します。
  • 入居(入所)申込書 — 施設指定の様式に記入します。

とくに特別養護老人ホーム(特養)は、平成27(2015)年4月1日以降、原則として要介護3以上の方が入所対象です。要介護1・2の方は、(1)認知症で日常生活に支障がある、(2)知的障害・精神障害等を伴う、(3)家族等による深刻な虐待が疑われる、(4)単身世帯や同居家族が高齢・病弱等で支援が期待できず地域の介護サービスも不十分、といった事情を考慮した「特例入所」が認められる場合があります。特例入所に該当するかは市町村の関与のもとで判断され、入居審査にあたる施設の申込手続きの中で確認されます。詳しい要件や手続きは、希望する施設とお住まいの市町村にご確認ください。施設見学の際に、重要事項説明書を事前にもらって読み込んでおくと、当日の質問が具体的になります。

05保証人・身元引受人と、収入・資産の証明を求められるケース

多くの施設では、入居にあたって身元引受人や連帯保証人を立てるよう求められます。身元引受人と身元保証人の違いを知っておくと、混同せずに準備を進められます。役割は施設によって異なりますが、緊急時の連絡先、費用の支払い、退去時の対応などを担うことが一般的です。

ここで確認したいのは次の点です。

  • 身元引受人・保証人は何人必要で、どんな役割か
  • 引受人の収入や資産を示す書類(所得証明など)が求められるか
  • 身元引受人を頼める家族・親族がいない場合の取り扱い

身元引受人を立てられない事情がある方もいます。その場合でも入居の道がまったく閉ざされるとは限らず、保証会社の利用など別の方法を案内する施設もあります。ただし対応は施設ごとに大きく異なるため、「身元引受人がいない/立てにくい」ことは、申し込み前の早い段階で正直に施設へ相談するのが大切です。書類の準備が進んでから条件で行き違うより、最初に伝えておくほうがお互いに安心です。地域包括支援センターやケアマネジャーに相談すると、状況に合った施設探しの助けになります。

06準備の進め方チェックリストと「必ず確認する」ポイント

最後に、書類準備を迷わず進めるための手順をまとめます。

  1. 施設から提出書類の一覧をもらう — これが出発点。リストがあれば二度手間を防げます。
  2. 役所で取る書類をまとめて取得 — 被保険者証・住民票・各種証明など、必要なものを一度に。
  3. 医療機関の書類を早めに依頼 — 健康診断書・診療情報提供書は完成まで日数がかかることがあります。
  4. 身元引受人・保証人の確認 — 早めに相談・調整。
  5. 重要事項説明書と契約書を読み込む — 費用・退去条件で不明点は質問。

そして、本記事で繰り返しお伝えしたい注意点があります。必要書類の具体的なリスト、健康診断書の様式・費用・有効期限、各種証明の要否、被保険者証の交付時期、診療情報提供書の費用、負担限度額認定の対象・基準は、施設や自治体・年度によって異なります。数字や条件はここで断定せず、入居を希望する施設と、お住まいの市区町村の最新の案内で必ず確認してください。費用に関わる重要事項説明書や料金表は、施設の最新版で確かめるのが確実です。

FAQ

このガイドのよくある質問

A.

65歳以上の方には申請なしで交付されており、たとえば神戸市の例では「65歳の誕生月の前月中に郵送」とされていますが、交付の時期や案内の表現は市区町村で異なります。手元に見当たらない場合や紛失した場合は、お住まいの市区町村の介護保険窓口へ早めにご相談ください。40〜64歳の方は、要介護認定の申請や交付申請をすると交付されます。

A.

健康診断書は施設指定の様式があることが多く、費用・有効期限・作成にかかる日数は医療機関や施設によって異なります。本記事で金額や期限を断定することはできませんので、まず施設に指定様式の有無を確認し、かかりつけ医や受診先の医療機関に費用と日数を直接お尋ねください。早めの依頼がおすすめです。

A.

特別養護老人ホームは平成27(2015)年4月1日以降、原則として要介護3以上の方が入所対象です。ただし要介護1・2の方も、認知症で日常生活に支障がある、家族等による深刻な虐待が疑われる、単身や同居家族が高齢・病弱で支援が期待できず地域サービスも不十分といった事情を考慮した「特例入所」が認められる場合があります。該当するかは市町村の関与のもとで判断されるため、希望する施設や市町村へご相談ください。

A.

多くの施設で身元引受人や保証人が求められますが、いない場合の取り扱いは施設ごとに大きく異なります。保証会社の利用など別の方法を案内する施設もあります。書類準備が進んでから条件で行き違わないよう、立てにくい事情は申し込み前の早い段階で施設に相談しましょう。地域包括支援センターやケアマネジャーへの相談も助けになります。

Sources

参照・確認する一次情報

制度や費用は変更されることがあるため、公式情報と施設の資料を確認しながら更新します。

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