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ペットと暮らせる老人ホーム|可否は施設ごとのルールで決まる|確認すべきことを表すイラスト入居条件

ペットと暮らせる老人ホーム|可否は施設ごとのルールで決まる|確認すべきこと

作成日
2026年6月21日
最終更新日
2026年6月21日

ペットと暮らせる老人ホームを探す方へ。ペット飼育の可否は法令ではなく施設ごとのルールで決まります。傾向と、受け入れ可能な動物・世話ができなくなったときの備え・費用や書類など、施設探しで確認すべきことをやさしく解説します。最新情報は施設への直接確認が前提です。

01「ペットと暮らせるか」は法律ではなく施設ごとのルールで決まる

長年連れ添ったペットと離れたくない――そのお気持ちを大切に施設を探したい方は多いと思います。ここでまず知っておいていただきたいのは、ペット飼育の可否を一律に定めた法律や国の基準は確認できないということです。つまり「この種類の施設なら必ずペットと暮らせる」とは言えません。

老人ホームや高齢者向けの住まいには、特別養護老人ホームなどの介護保険施設、有料老人ホーム(介護付・住宅型・健康型)、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)といった種類があり、それぞれ根拠となる法律や制度は異なります(施設の種類ごとの入居条件の違いもあわせて確認しておくと理解しやすくなります)。ただし、ペットを飼えるかどうかは、こうした種類の違いではなく、各施設が独自に定めるルール――重要事項説明書(※施設の運営方針やサービス内容・費用を記した書類)、契約書、管理規程――で決まると考えられます。

ですから施設探しでは、パンフレットに「ペット可」と書いてあっても、それだけで安心せず、気になる施設に直接「どんな条件でペットと暮らせるのか」を確認することが出発点になります。同じ住宅型有料老人ホームでも、ペットを歓迎する施設もあれば、まったく不可の施設もあります。種類で当たりをつけたら、最後は必ず一軒ごとに確かめる――この順番を押さえておきましょう。

02ペット可がありやすい住まいの傾向と、その理由

可否は施設ごとと申し上げたうえで、探すときの目安として「傾向」をお伝えします。あくまで傾向であり、保証ではない点はご了承ください。

一般に、生活の自由度が比較的高い住まいでペット可の例が見られやすいといわれます。代表的なのがサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)です。サ高住は「高齢者住まい法(高齢者の居住の安定確保に関する法律)」にもとづき、国土交通省・厚生労働省の共管制度として創設された登録制度の住まいで、登録基準として少なくとも状況把握(安否確認)と生活相談サービスの提供が必須とされています。賃貸住宅に近い性格をもつ住まいが多く、施設によってはペット飼育を認めている例があります。

このほか、自立して暮らせる方向けの自立型有料老人ホームやシニア向け住宅でも、ペット可の例が見られます。逆に、要介護度が重い方を主な対象とし、共同生活や手厚い介護を前提とする種別では、衛生管理や他の入居者への配慮から、ペット飼育が難しくなる傾向があります。

ただし繰り返しになりますが、同じ種別でも施設ごとに可否や条件は大きく異なります。種別はあくまで探し始めの目安と考え、「うちの子と暮らせるか」は一軒ずつ確認してください。

03施設探しで確認したいこと:受け入れられる動物の種類・大きさ・頭数とルール

ペット可の施設でも、何でも自由に飼えるわけではありません。実際には施設ごとに細かなルールが設けられていることが一般的です。問い合わせや見学のときは、次の点を一つずつ確認しましょう。

  • 受け入れられる動物の種類:犬・猫は可でも、それ以外は応相談・不可という施設もあります。ご本人が飼っている動物が対象かを確認します。
  • 大きさ・頭数の制限:「小型犬まで」「1人1頭まで」など、上限が設けられていることがあります。
  • 居室と共用部のルール:自分の居室では一緒に過ごせても、食堂やエレベーターなど共用部への同伴は制限される場合があります。どこまで一緒に過ごせるかは生活の質に直結します。
  • 他の入居者への配慮:鳴き声やアレルギーへの配慮として、決められた場所での飼育や散歩経路の指定があることもあります。

これらは法律で決まっているわけではなく、施設ごとの判断・規約です。口頭の説明だけでなく、重要事項説明書や契約書、ペット飼育に関する規程など、書面でルールを見せてもらうと、後の行き違いを防げます。受け入れ実績があるか(実際にペットと暮らしている入居者がいるか)も、あわせて尋ねてみるとよいでしょう。

04もしものときの備え:世話ができなくなったら・入院したら・亡くなったら

ペットと暮らすうえで、ご本人とご家族にとって最も切実なのが「自分がこの子の世話を続けられなくなったらどうなるのか」という問いです。高齢になると、体調を崩して入院したり、介護度が進んだり、ご本人が先に亡くなったりという可能性は誰にでもあります。だからこそ、元気なうちに、もしものときの取り決めを施設と確認しておくことが、ペット可施設を選ぶうえでとても大切です。

確認しておきたいのは、次のような点です。

  • 世話ができなくなったときの引き取り先:ご家族、身元引受人、里親など、誰が引き継ぐのかを入居時に決めておく。
  • 一時的に世話ができないとき(入院など)の対応:その間ペットをどうするのか、施設で預かれるのか、外部に頼るのか。
  • ご本人が亡くなったあとの取り決め:あらかじめ引き取り手を決めておく。

こうした取り決めをルール化している施設もありますが、内容は施設ごとに異なります。「もしものとき、この子はどうなりますか」と具体的に尋ね、答えを書面や契約条項で確認すること――それが、ご本人にもペットにも安心できる選び方につながります。

05費用・必要書類は施設ごとに違う:重要事項説明書と契約書で必ず確認

ペット可の施設では、通常の入居費用に加えて、ペットに関する費用や書類が求められることがあります。ただし、その具体的な金額や条件は施設ごとに大きく異なり、公的に定まった相場はありません。本記事で「いくらかかる」と一律にお伝えすることはできないため、金額は必ず各施設の最新の料金表・重要事項説明書で確認してください。

書類面では、ワクチン接種証明書や、獣医師による健康診断書(情報提供書)の提出を求める施設があります。これは他の入居者や動物への衛生・健康上の配慮によるもので、提出要件の有無や内容は施設個別のルールです。また、動物病院への通院や治療費は飼い主の負担とする例が多いようですが、これも施設ごとに確認が必要です。

施設探しの実務としては、(1)ペットに関する追加費用の有無と金額、(2)必要な証明書類、(3)通院や日々の世話の負担区分――この3点を、入居前に重要事項説明書・契約書という書面ベースで確認することをおすすめします。費用や制度の最新情報は変わることがあるため、口頭での「だいたい」ではなく、最新の書面で確かめる習慣が、後悔のない選択につながります。

06見学・問い合わせのチェックリスト

最後に、ペットと暮らせる施設を探すときに役立つ確認項目をまとめます。気になる施設に問い合わせる際、手元に置いてお使いください。

  • そもそもペット可か、受け入れ実績はあるか(パンフレットだけで判断しない)
  • 受け入れられる動物の種類・大きさ・頭数は、いま飼っている子に合うか
  • 居室と共用部で、どこまで一緒に過ごせるか
  • 世話ができなくなったとき・入院時・本人死亡後の引き取り先を、どう取り決めるか
  • 必要な書類(ワクチン接種証明・健康診断書など)と、その提出時期
  • ペットに関する追加費用の有無と金額(最新の料金表で)
  • これらが重要事項説明書・契約書に明記されているか

なお、厚生労働省の介護サービス情報公表システムや国土交通省のサ高住情報提供システムといった公的な検索の仕組みでは、確認した範囲で「ペット可」という条件での絞り込みは見当たりませんでした。公的な検索だけでペットの可否を確定することは難しいため、最終的には施設への直接の問い合わせが欠かせません。情報の整理や相談先に迷うときは、地域包括支援センターやケアマネジャーにも相談しながら進めると安心です。

FAQ

このガイドのよくある質問

A.

法律で「この種類ならペット可」と決まっているわけではなく、飼育の可否は各施設が独自に定めるルール(重要事項説明書・契約書・管理規程)で決まります。傾向としては、生活の自由度が比較的高いサービス付き高齢者向け住宅や、自立した方向けの有料老人ホーム・シニア向け住宅でペット可の例が見られます。ただし同じ種類でも施設ごとに可否や条件は異なるため、必ず気になる施設に直接ご確認ください。

A.

対応は施設ごとのルールによって異なります。入院などで一時的に世話ができないときの預かりの可否、世話を続けられなくなったときや本人が亡くなったあとの引き取り先(家族・身元引受人・里親など)を、入居時にあらかじめ取り決めておくことが大切です。元気なうちに「もしものとき、この子はどうなりますか」と具体的に尋ね、その答えを書面や契約条項で確認しておくと、ご本人にもペットにも安心です。

A.

各施設の重要事項説明書・契約書・ペット飼育に関する規程など、書面で確認するのが確実です。受け入れられる動物の種類や頭数、居室と共用部のルール、必要書類、追加費用などは施設ごとに異なります。厚生労働省の介護サービス情報公表システムなど公的な検索の仕組みでは、確認した範囲で「ペット可」での絞り込みは見当たらなかったため、公的検索だけでは可否を確定できません。最終的には施設への直接の問い合わせが必要です。

Sources

参照・確認する一次情報

制度や費用は変更されることがあるため、公式情報と施設の資料を確認しながら更新します。

  • 国土交通省 住宅:サービス付き高齢者向け住宅

    サ高住が国交省・厚労省の共管制度であること、登録基準で状況把握(安否確認)・生活相談サービスの提供が必須であることの根拠(同ページで確認)

  • 厚生労働省 有料老人ホームの設置運営標準指導指針について

    有料老人ホームの設置運営標準指導指針と別紙様式「重要事項説明書」を掲載。確認した範囲ではペット飼育の可否を一律に定める規定は見当たらず、可否は各施設の判断・規約に委ねられると考えられる

  • 厚生労働省 介護サービス情報公表システム

    全国の介護サービス事業所・施設を検索・比較できる公的システム。確認した範囲で「ペット可」での絞り込み機能は見当たらず、ペット方針は施設への直接確認が必要

  • e-Gov法令検索 老人福祉法(昭和38年法律第133号)

    特別養護老人ホーム・有料老人ホーム等の施設種別の根拠法。施設種別の枠組みの確認用で、ペット飼育に関する規定は本法には見当たらない

  • 各施設の重要事項説明書・契約書・ペット飼育規程・最新の料金表

    ペット飼育の可否、受け入れる動物の種類・頭数、居室/共用部のルール、必要書類、追加費用の最新かつ正確な情報源。リンク不可のため施設へ直接確認

  • お住まいの市区町村・地域包括支援センター

    施設探しの相談、要介護認定や制度に関する確認の窓口。ペットを含む条件整理の相談先

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