介護老人保健施設は、一般に「老健(ろうけん)」と呼ばれます。介護保険法(第8条第28項)では、要介護の方であって主に心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営めるようにするための支援が必要な方に対し、施設サービス計画にもとづいて看護、医学的管理のもとでの介護や機能訓練(リハビリ)、その他必要な医療や日常生活上の世話を行う施設として位置づけられています。
ポイントは「在宅復帰」という考え方です。厚生労働省の資料でも、老健は要介護高齢者にリハビリ等を提供して在宅復帰を目指す施設、在宅復帰・在宅療養支援のための地域拠点となる施設として整理されています。つまり、ずっと暮らし続ける“終のすみか”というより、自宅と病院の中間に位置し、リハビリで体の機能の維持・回復をはかりながら在宅に戻ることを目指す施設という性格です。
施設探しの最初の一歩として、「ここは長く暮らす場所を探しているのか、それとも退院後に一度リハビリで力を取り戻す場所を探しているのか」を、ご家族の中で言葉にしてみてください。目的が“在宅復帰”寄りなら老健が候補になりますし、“生活の場”を探しているなら別の施設種別が合うこともあります。各施設が在宅復帰にどれくらい力を入れているかは施設ごとに差があるため、見学やパンフレット、重要事項説明書で方針を確認するのがおすすめです。
