「リハビリができる老人ホームを探したい」というご相談で、最初に知っていただきたいのは、施設の種別によってリハビリの体制が大きく異なるということです。同じ「リハビリ対応」と書かれていても、専門職が何人いて、どのくらいの頻度で関わるかは施設ごとに差があります。
なかでも介護老人保健施設(老健)は、制度上リハビリの位置づけが明確です。老健の運営基準を定めた省令では、施設は「入所者の心身の諸機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるため、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを計画的に行わなければならない」と定められています(介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準 第17条)。リハビリを計画的に行うことが、制度上の役割になっているのです。
一方で、特別養護老人ホーム(特養)や介護付き有料老人ホームは、生活の場としての性格が強く、リハビリ専門職の関わり方は施設差が大きくなります。
だからこそ施設探しでは、「リハビリ対応」という言葉だけで判断せず、まず種別を確認し、そのうえで『誰が・どのくらい関わるか』を施設に直接たずねることが出発点になります。老人ホームの種類と選び方の基本を押さえたうえで、次の章で種別ごとの違いを見ていきましょう。
