「医療対応の施設を探したい」というご相談はとても多いのですが、ひとことで「医療」と言っても、その中身は人によって大きく違います。たとえば、毎日のインスリン注射、定期的な喀痰(かくたん)吸引(のどや気管にたまった痰を吸い出すケア)、胃ろう(おなかに作った口から栄養を入れる方法)による栄養管理、在宅酸素、夜間の急変への備えなど、必要なケアは一人ひとり異なります。
そして同じ「医療が必要」でも、どの処置を・どのくらいの頻度で・いつ(夜間を含むか)必要かで、向いている施設は変わってきます。日中に看護師がいれば足りるケースもあれば、夜間の見守り体制まで問われるケースもあります。
ですから施設探しの最初の一歩は、施設の種類を調べることよりも先に、ご本人にいま必要な医療的ケアを書き出すことです。主治医やケアマネジャー、退院前なら病院の相談員(医療ソーシャルワーカー)に、「どんなケアが、どの頻度で必要になりそうか」を確認し、メモにまとめておきましょう。このメモが、後でどの施設に問い合わせても通用する『共通言語』になります。
