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地域包括支援センターとは|高齢者の介護・暮らしの相談窓口を表すイラスト地域

地域包括支援センターとは|高齢者の介護・暮らしの相談窓口

作成日
2026年6月21日
最終更新日
2026年6月21日

地域包括支援センターは、市町村が設置する高齢者の介護・健康・暮らしの総合相談窓口です。保健師など3職種が対応し、施設探しの最初の相談先にもなります。役割・探し方・施設選びへのつなげ方を、寄り添ってわかりやすく解説します。

01地域包括支援センターとは? 高齢者の暮らしの「総合相談窓口」

地域包括支援センターは、市町村が設置主体となり、地域の高齢者の総合相談、権利擁護や地域の支援体制づくり、介護予防の必要な援助などを行い、高齢者の保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的とした、地域包括ケア実現に向けた中核的な機関です(厚生労働省)。介護保険法第115条の46に基づいて設置されており、厚生労働省によると全国に5,487か所、ブランチ(支所)を含めると7,374か所あります(令和7年4月末現在)。

「親の物忘れが増えた」「介護保険ってどう使うの?」「そろそろ施設も考えたい」——こうした、まだ漠然とした不安の段階でも相談できるのが特徴です。特定の事業者ではなく市町村が設置する公的な窓口なので、まずは中立的に情報を整理したい家族にとって、施設探しを始める前の「最初のひと相談」先として頼りになります。

施設探しの観点では、まずここで「親の状態でどんな選択肢があるのか」「介護保険の認定はどう進めるのか」を整理してもらうのが近道です。何から手をつければよいか迷うときは、老人ホーム探しの始め方で最初の相談から要介護認定までの流れを先に押さえておくと、ここでの相談がより具体的に進みます。なお、運営が市町村から社会福祉法人などに委託されている場合もあり、利用条件や対応範囲は自治体ごとに運用が異なります。具体的なサービス内容や利用条件は、お住まいの市区町村の高齢者福祉担当課やセンターへ直接ご確認ください。

02だれが対応してくれる? 専門3職種のチーム

地域包括支援センターには、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)等が配置され、3職種がチームで住民を包括的に支援することとされています(厚生労働省)。それぞれ得意分野が異なり、健康・医療面は保健師、福祉制度や権利擁護は社会福祉士、ケアプランや介護サービスの調整は主任ケアマネジャー、というように、家族の困りごとに合わせて連携して対応してくれます。

用語の補足です。「主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)」とは、ケアマネジャーを指導・支援する役割を持つ、経験を積んだケアマネジャーのことです。「権利擁護」とは、高齢者虐待の防止や、判断が難しくなった方の財産・契約を守る支援を指します。

施設探しでは、この3職種がいることが大きな安心材料になります。たとえば「医療的なケアがどれくらい必要か」を保健師に整理してもらえれば、看護体制のある施設を探す目安になりますし、ケアマネジャー視点で「在宅を続けるか、施設に移るか」の判断材料も得られます。すでに担当のケアマネジャーがいる場合は、ケアマネジャーに相談するときの準備を先に確認しておくと、伝えることや持ち物が整理でき、相談がスムーズです。ただし、どの職種が常駐しているか・即対応できるかはセンターによって差があるため、相談前に窓口へ確認しておくとスムーズです。

03何を相談できる? 4つの業務でわかる対応範囲

地域包括支援センターの主な業務は、次の4つです(厚生労働省)。

  • 総合相談支援業務:高齢者等に関するさまざまな相談を受け、適切な機関や制度、サービスにつなぎ、必要な支援を行います。
  • 権利擁護業務:関係機関と連携して、高齢者の権利と財産を守る支援や、虐待防止の取り組みを行います。
  • 包括的・継続的ケアマネジメント支援業務:ケアマネジャーへの日常的な指導・相談・助言を行います。
  • 介護予防ケアマネジメント業務:要支援・要介護になる可能性のある方の介護予防ケアプラン作成などを支援します。

つまり、「相談を受けて、必要な窓口やサービスへつなぐ」ことが大きな役割です。施設探しそのものを代行してくれる窓口ではありませんが、「在宅サービスで様子を見るのか」「施設入居を検討する段階なのか」という方向性を一緒に整理してくれます。

施設探しに進むときに確認したいのは、(1) 親の心身の状態と必要なケアの整理を手伝ってもらえるか、(2) どんな種類の施設が候補になりそうか、(3) 介護保険の申請手続きをどう進めるか、の3点です。(3)の具体的な窓口や持ち物は介護保険の申請窓口を確認する方法で詳しく解説しています。これらを最初に整えておくと、施設の比較・見学がぐっとスムーズになります。

04自分の地域のセンターの探し方

地域包括支援センターは、地域の状況を理解しネットワークを構築するため、担当する生活圏域(おおむね中学校区など)ごとに設置されていることが一般的です。そのため、「どこに相談してもよい」のではなく、お住まいの住所によって担当のセンターが決まっている場合があります。まずは、お住まいの市区町村の高齢者福祉担当課に問い合わせるのが確実です。自治体名と「地域包括支援センター」で検索すると、担当圏域の一覧が掲載されていることも多くあります。

もう一つの方法が、厚生労働省の介護サービス情報公表システムです。名称・住所・電話番号などで全国の事業所を検索でき、地域包括支援センターも調べられます。

施設探しの実務では、「親が住んでいる地域」と「これから施設を探したい地域」が違うケースがよくあります。たとえば離れて暮らす親を自分の近くに呼び寄せたい場合、まず相談する先は親が現在住んでいる地域のセンターになることが一般的です。どちらの地域のセンターに相談すべきか迷ったら、両方の市区町村に一度確認しておくと、後の手続きで戸惑いません。

05施設探しの「最初の一歩」としての使い方

地域包括支援センターは、施設を直接あっせん・予約する窓口ではありません。個別の施設の空室・料金・評判といった情報は、施設詳細ページや各施設へ確認する領域です。一方で、施設探しの「土台づくり」には大きく役立ちます。

相談に行く前に、次を手元に整理しておくと話が早く進みます。(1) 親の現在の心身の状態(要介護認定の有無・段階がわかれば共有する)、(2) 持病や服薬、医療的なケアの状況、(3) 本人と家族の希望(住み慣れた地域がよい/費用の上限など)、(4) 現在困っていること。これらをもとに、「介護保険の申請から始めるべきか」「どんな施設種別が候補か」を一緒に整理してもらえます。介護保険の仕組み自体を先に知っておきたい方は、介護保険制度の基礎もあわせてご覧ください。

センターで方向性が見えてきたら、次は施設種別ごとの特徴や費用、見学のチェックポイントを具体的に比較していく段階です。なお、相談・支援は基本的に無料で利用できるとされていますが、利用条件や対応範囲は自治体・センターによって運用が異なります。費用や手続きの最新情報は、必ずお住まいの市区町村・センターへご確認ください。

FAQ

このガイドのよくある質問

A.

高齢者本人だけでなく、介護を担うご家族からの相談にも対応している窓口です。離れて暮らすご家族が相談するケースもあります。ただし、相談できる範囲や、本人不在での手続きの進め方は自治体・センターによって運用が異なる場合があるため、事前に担当のセンターへご確認ください。なお、お住まいの地域によって担当センターが決まっていることがあります。

A.

地域包括支援センターは市町村が設置する公的な総合相談窓口で、保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャー等が、相談を受けて適切な制度やサービスへつなぐ役割を担います。居宅介護支援事業所のケアマネジャーは、主に要介護認定を受けた方の個別のケアプラン作成を担います。役所の介護保険窓口は申請・認定など事務手続きが中心です。どこに相談すべきか迷う段階では、まずセンターに相談すると整理してもらえます。

A.

確実なのは、お住まいの市区町村の高齢者福祉担当課に問い合わせる方法です。担当する生活圏域ごとに設置されているため、住所によって担当センターが決まっている場合があります。あわせて、厚生労働省の介護サービス情報公表システムでも、名称・住所などから検索できます。離れて暮らす親の地域と自分の地域が違う場合は、どちらに相談すべきか両方の自治体に確認しておくと安心です。

Sources

参照・確認する一次情報

制度や費用は変更されることがあるため、公式情報と施設の資料を確認しながら更新します。

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