「親(配偶者)を施設に入れるなんて、見捨てるみたいで申し訳ない」——その気持ちは、決しておかしなものではありません。日本では長く、家族が高齢の親を看るのが当たり前とされてきました。だからこそ、その役割を手放すように感じて、後ろめたさが湧くのは自然なことです。
まず知っておきたいのは、罪悪感は「あなたが本人を大切に思っている証」だということです。どうでもいい相手になら、悩みも生まれません。つらいのは、あなたが真剣に向き合ってきたからこそです。
この記事は、その気持ちを「責任放棄」ではなく「制度が用意した選択肢の活用」として整理し直すためのものです。感情を無理に消そうとするのではなく、事実を知って少し肩の力を抜く。そのうえで施設探しに向き合えると、後悔の少ない選択につながります。
施設探しの実務面では、まず「本人が大切にしてきた暮らし」を書き出しておくと役立ちます。見学のとき、その暮らしを続けられそうかという視点で施設を見られるようになり、「施設に預ける」ではなく「本人に合う住まいを選ぶ」という気持ちに変わっていきます。何から手をつければよいか迷うときは、まず相談と要介護認定から始める探し方も参考にしてください。
