老人ホームを比較する前に、まず大きな2つのグループに分けて考えると整理しやすくなります。ひとつは公的な位置づけの特別養護老人ホーム(特養)・介護老人保健施設(老健)・介護医療院、もうひとつは民間が運営する介護付き/住宅型の有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)です。施設種別ごとの特徴や選び方をより詳しく知りたい場合は、あわせて確認しておくと比較がスムーズです。
この2グループは、入居条件・費用の仕組み・受けられる体制が大きく異なります。たとえば特養は、平成27年(2015年)4月以降の新規入所が原則として要介護3以上に限定されています(要介護1・2でも、在宅生活が著しく困難でやむを得ない事情がある場合は市町村の関与のもとで特例入所が認められることがあります)。老健は在宅復帰を目的にリハビリや医療的管理を提供する施設で、入所は一時的な位置づけとされ、介護医療院は医療依存度が高い方に医学的管理のもとでケアを提供し看取りにも対応するとされる、といった具合に役割が分かれています。実際の入所期間や対応範囲は施設ごとに異なるため、要確認です。
比較の出発点は、「終のすみかを探しているのか」「在宅復帰までの一時的な滞在なのか」「医療的な管理が常時必要か」を整理すること。ここがずれていると、同じ表で並べても噛み合いません。まだ老人ホーム探しの最初の一歩として要介護認定の申請や相談窓口の使い方を押さえていない場合は先にそちらを整理し、ご本人の介護度・医療の必要度・希望する暮らし方をメモにしてから、種別を絞り込んでいきましょう。
