費用を下げる工夫を考えるとき、最初にしておきたいのが「何にいくらかかっているか」を分けて見ることです。まずは入居一時金・月額利用料の目安を把握したうえで、老人ホームの費用は大きく分けて「介護サービス費」と、それ以外の「家賃(または入居一時金)・管理費・食費・光熱費などの日常生活費」に分かれます。
ここで大切なのが、介護保険が使えるのは原則として「介護サービス費」の部分だけ、という点です。介護付き有料老人ホームなど(特定施設入居者生活介護※入浴・排せつ・食事などの介護を施設の体制で提供するサービス)でも、入居一時金・家賃・管理費・食費・光熱費といった費用は介護保険の対象外で、施設によって金額が大きく異なります(介護サービス情報公表システム)。
つまり「費用を抑える」とは、(1)介護保険が効く部分の自己負担を制度で軽減する、(2)税で取り戻す、(3)介護保険が効かない部分(家賃・食費など)を施設や居室の選び方で下げる、という3方向で考えるのが現実的です。
施設探しでは、パンフレットの月額だけでなく「重要事項説明書」で費用の内訳と、入居一時金の償却条件(初期償却率・償却年数・解約時返還金の計算方法)まで必ず確認しましょう。具体的な金額は施設・自治体で変わるため、最新の料金表で確かめてください。
