施設探しが兄弟姉妹でこじれる多くは、「何を目指すか」の前提がそろっていないことが原因です。最初にすべきは施設を比べることではなく、親本人の希望と、いまの状況を全員で同じ言葉で共有することです。
家族会議で持ち寄りたいのは次の4点です。
- 本人の希望:どこで、誰と、どう暮らしたいか。住み慣れた地域か、子の近くか
- 健康・介護の状況:要介護度、認知症の有無、医療的なケアの必要性
- 経済状況:本人の年金・預貯金、毎月どこまで負担できるか
- 譲れない条件と、妥協できる条件の切り分け
ここで大切なのは、誰かの「こうあるべき」ではなく本人の声を起点にすることです。本人が同席できるなら、遠慮なく話せる雰囲気をつくります。
そのうえで施設探しに入ると、確認すべき軸が見えてきます。たとえば医療的なケアが必要なら「看護体制」、認知症が進んでいるなら「対応できる施設の種類」を最初の絞り込み条件にできます。まだ何から手をつければよいか迷う場合は、相談窓口や要介護認定など最初の一歩を整理したガイドもあわせて確認しておくと、この段階で足並みがそろいやすくなります。費用については、施設ごとの料金は重要事項説明書や最新の料金表で必ず確認する前提を、この段階で兄弟姉妹で共有しておくと、後の比較がぶれません。
