相談や要介護認定から始めて候補となる施設をいくつか見学すると、「あそこは雰囲気がよかった」「ここはスタッフさんが優しかった」と、印象だけが記憶に残りがちです(見学で雰囲気や人との相性を見極めるポイントは別記事で扱っています)。けれど印象は、訪れた時間帯やたまたま会った職員によって左右されます。最後に見た施設ほどよく見える、ということも起こります。
そこでおすすめしたいのが、見学のあとに比較表を作ることです。比較表とは、施設ごとにバラバラだった情報を、同じ「軸(評価する項目)」で横に並べ直す表のこと。費用、職員体制、医療連携、居室、雰囲気――こうした項目を施設間でそろえると、感覚ではなく事実で見比べられるようになります。
ポイントは、主観(印象)と客観(事実)を分けて書くことです。「明るい雰囲気だった」は主観、「夜勤の介護職員は最少時で何人か」は客観。両方とも大切ですが、混ぜると判断がぶれます。この記事では、客観データの軸をどこから持ってくるか、それをどう裏取りするか、そして最後に家族の優先順位をどう重ねるかを、順番にご案内します。まずは表の「列」をどう決めるかから始めましょう。
