施設のパンフレットは、雰囲気や暮らしのイメージを伝えるための広告です。きれいな写真や「アットホーム」「安心」といったキャッチコピーからは、お部屋や食堂の様子、立地、運営会社の考え方など、おおよその印象がつかめます。見学に行く施設を絞り込む第一歩としては、とても役立ちます。
いっぽうで、パンフレットだけではわからないこと、あるいは載っていても正確さを別の書面で確かめたほうがよいこともあります。たとえば、月々いくらかかるのか、入居一時金(前払金)を払ったあと途中で退去したら返ってくるのか、夜間に職員や看護師が何人いるのか、たんの吸引などの医療的ケアにどこまで対応できるのか――こうした「お金」「人の体制」「医療」に関わる肝心な部分です。
パンフレットは載せる情報を施設側が選べるため、書かれていない=対応していない、とは限りませんし、その逆もあります。施設探しでは、パンフレットを「気になる施設を選ぶための入口」と割り切り、最終判断は次にご紹介する「重要事項説明書」と見学で裏取りする、という順番で進めるのがおすすめです。まだ何から手をつければよいか整理できていない段階なら、老人ホーム探しの始め方から順を追って進めると迷いにくくなります。気になる項目はメモしておき、施設に直接たずねる質問リストにしておくとよいでしょう。
