施設を探していると、ネット上の口コミ(レビュー)が気になるものです。実際に利用した方の声は貴重ですが、口コミは主観的な感想であることを忘れないでください。
口コミには、いくつかの偏りが生まれやすい性質があります。たとえば、強い不満や強い満足を感じた人ほど書き込みやすく、ふつうに過ごしている多くの利用者の声は表に出にくい傾向があります。また、投稿された時期がいつなのか、施設長やスタッフが入れ替わる前なのか後なのかによって、今の実態とずれていることもあります。匿名の投稿では、誰がどんな立場で書いたのか確かめられません。
だからといって口コミが無意味なわけではありません。「食事の雰囲気」「面会のしやすさ」「家族への連絡の様子」など、暮らしの手ざわりが伝わるヒントになることもあります。大切なのは、口コミをそのまま信じるのではなく、後で紹介する客観的な情報や、ご自身の見学で『裏取り』するという姿勢です。相談や要介護認定の申請から始まる老人ホーム探しの一歩一歩の中で、良い口コミ・悪い口コミの両方を「確認すべき項目のリスト」に変えていくと、振り回されずに済みます。
