褥瘡(じょくそう)は「床ずれ」とも呼ばれ、ずれや圧迫などの外からの力で組織が傷つき、皮膚にキズができた状態です。骨と寝具などに挟まれて圧迫された部分の血流が悪くなることで起こると説明されています(日本創傷外科学会)。
できやすい場所(好発部位)は、仰向け(仰臥位)では仙骨部(お尻の出っ張り)・尾てい骨・背骨・かかと・後頭部、車いす使用時は坐骨(お尻の部分)など、骨が出っぱった部位です。自分で身体を動かせない方、痛みを感じにくい方に起きやすく、体力や栄養状態が落ちていると、より生じやすいとされています(同学会)。オムツなどによる蒸れも皮膚を傷める一因とされます。
まず大切なのは、「床ずれは特別なことではなく、寝たきりや低栄養など条件が重なれば誰にでも起こりうる」と知っておくことです。そのうえで施設探しでは、今ある床ずれの状態(部位・深さ・処置の内容)をかかりつけ医や訪問看護に確認し、メモにまとめておくと、見学・相談のときに施設側へ正確に伝えられます。状態の見立てや治療方針は医療職の判断ですので、自己判断で「これは軽い/重い」と決めつけず、医療職の情報を持って施設選びに臨みましょう。
