夜に眠れない、ふと目を覚ます、家の中を歩き回る、つじつまの合わないことを言う――こうした「夜間の落ち着かなさ」は、ご家族にとって心身ともに負担が大きいものです。施設探しの前に、まずはいつ・どんなときに・どのくらいの頻度で起きるかを、気づいた範囲でメモにしておくと、後の相談がぐっと進めやすくなります。徘徊や昼夜逆転など症状ごとに気になる点が多い場合は、認知症の症状別に確認したいポイントも合わせて見ておくと、相談の整理がしやすくなります。
夜間の落ち着かなさには、体の不調、不安や寂しさ、生活環境の変化、薬の影響など、さまざまな要因が重なって起こることがあるとされています。なかには、急に始まった混乱(せん妄=一時的な意識や注意の乱れ)のように、体調の変化がきっかけになっているケースもあります。原因の見立てや対応は、まず主治医・かかりつけ医に相談するのが基本です。介護全般の相談先としては、お住まいの地域包括支援センター(高齢者の暮らしを地域で支える総合相談窓口)や担当のケアマネジャーも頼りになります。
この記事では「夜間の状態をどう治すか」ではなく、そうした不安がある方の施設を探すときに、何を確認すればよいかに絞ってお伝えします。医療的な判断は専門職に、施設選びの確認はご家族とこのガイドで、と役割を分けて進めていきましょう。
