たんの吸引(喀痰吸引)は、のどや気管にたまった痰を機械で吸い取るケアです。これは本来「医行為」にあたり、原則として医師や看護師などの医療職が行うものとされています(厚生労働省「喀痰吸引等制度について」)。
そのため「老人ホーム=たん吸引にも当然対応してくれる」とは限りません。施設によって、看護師がいる時間帯や、吸引に対応できる職員の有無は大きく異なります。ここでつまずきやすいのが、パンフレットに「医療対応可」とあっても、それが「日中だけ」なのか「夜間も含むのか」、たん吸引が「どの頻度まで」想定されているのかが書かれていないケースです。
だからこそ、施設探しでは「医療対応の有無」だけでなく、誰が・いつ・どの行為まで対応できるのかを一つずつ確認していくことが大切になります。次の章から、その仕組みと確認の軸を一緒に整理していきましょう。あわてず、わからない言葉はそのつど施設に聞いて構いません。
