毎日の薬を、ご本人がきちんと飲めているか。種類が多い、飲み忘れる、間違えて飲んでしまう――在宅での服薬は、ご家族にとって大きな心配ごとのひとつです。施設に入れば安心、と思いたくなりますが、まず知っておきたいのは、施設での服薬は「誰が・どこまで担えるか」が制度で線引きされているということです。
大まかにいうと、薬にまつわる対応には、(1)介護職員も条件を満たせば介助できる範囲と、(2)看護職員、または所定の研修を修了し都道府県の認定を受けた職員が担う「医療的ケア」の範囲があります。この線引きを知っておくと、施設に「うちの親の薬はどう管理してもらえますか」と具体的に聞けるようになります。
このガイドでは、まず制度の枠をやさしく整理したうえで、施設探しの段階で実際に何を確認すればよいかまで落とし込みます。なお、対応できる範囲は施設ごとの体制や、ご本人の状態によって異なります。最終的な可否は、必ず各施設に確認してください。
